足元からの働き方改革―。靴下の製造販売を手がける助野(富山県高岡市、助野一郎社長、0766・21・1661)は、この思いのもと、作業に適した靴下という新分野に挑んでいる。足に適度な圧力をかけて、足のむくみを抑える着圧靴下について、新しい発想を取り入れた商品を開発。立ち仕事の悩みである足への負担を減らせることから、看護師や建設労働者、工場の作業員などのニーズを掘り起こそうとしている。

一般的な着圧靴下は足首の部分に締め付けの力が最もかかる。一方、同社の作業向け靴下「らく圧」はゴムや編み方を変えて、足首への圧力は弱くし、ふくらはぎを持ち上げるように力をかける。これが血液の循環を良くすることで、立ち作業の疲労感や足の負担の軽減につながる。

2016年に開発を始め、18年に完成させた。当初は小売店に販路を求めたが、価格が一足800―1000円ほどと靴下としては高価格帯なのがネックとなり、売り先は一定以上広がらなかった。そこで19年から、地元の富山県の病院で看護師に試着モニターのサービスを開始。サンプルを提供した後、気に入った場合は買い上げる仕掛けが奏功し、病院の販路を中心に約1万足を売り上げた。

看護師から好評なのを受け、現在は営業先を県外の病院にも広げている。

また、「看護師だけでなく、ほかの仕事に従事している人にも履いていただける」(松本崇商品企画部シニアマネージャー)との自信を持ち、建設や工場にも販売していく考えだ。

働き方改革が叫ばれ、さまざまな職種で負担軽減への意識が高まる中、疲れを減らす靴下が市場に受け入れられるか注目される。(富山支局長・江刈内雅史)