MMDLabo(東京都港区、吉本浩司社長、03・6451・4414)は、8日に自社回線を用いた携帯通信事業に本格参入する楽天モバイルの料金プラン「楽天UN―LIMIT(アンリミット)」に関する意識調査をまとめた。同プランはデータ通信が無制限で月額料金2980円(消費税抜き)という安さが売りだが、魅力を感じると回答した割合が46・9%と過半数に届かなかった。自社回線エリアの狭さや信頼性が影響している。

スマートフォンを所有する18―69歳の男女2000人のうち、アンリミットに「魅力的に感じる」と答えた割合は10・2%、「やや魅力的に感じる」が36・7%。魅力的に感じる点を複数回答で聞いたところ、「月額料金2980円」が最多で61・3%を記録。「データ通信が無制限」(52・8%)、「通話が無制限」(47・2%)、「料金プランが一つだけで分かりやすい」(38・8%)が続いた。

一方で「あまり魅力的に感じない」が30・9%、「魅力的に感じない」が22・3%と、過半数を上回った。不安に思う点では「通信エリアに制限があること」が最も多く37・1%。以下、「新しいサービスのため、通信が不安定になる可能性があること」(29・6%)、「KDDI(au)接続で2ギガバイトを超えると1ギガバイト追加ごとに500円」(24・6%)が続いた。

楽天モバイルは「アンリミット」の月額料金を既存携帯3社の半値以下に抑えた。データ通信無制限の単一プランとし、SIMロックや最低利用期間、契約解除料をなくした分かりやすさで差別化したが、3月末の基地局数は4400局の見込みとしており、既存携帯大手の20万局超に大きく劣る。

自社回線エリアは首都圏と関西、名古屋圏などにとどまり、それ以外の地域はKDDIとのローミングでまかなうが、KDDI回線を月2ギガバイト以上使うと速度制限がかかる。こうした弱点を補うため300万人を対象にプラン料金を1年間無料にしたが、契約解除料もないだけに顧客が満足する通信エリアや品質を確保しなければ顧客は簡単に流出する。

ただ、MMD研究所の調査では、既存携帯大手3社のプラン内容が分かりにくいと答えた割合が76・8%いる。既存携帯3社の顧客の30・3%が「半年以内に乗り換えたいと思っている」と答えている。携帯3社に不満を持つ顧客が一定数いるだけに、今後1年間でどれだけ通信エリアを増やせるかが今後の成長のカギを握る。