大林組は静岡大学、有人宇宙システム(東京都千代田区)と共同で、2回目の宇宙エレベーター向けケーブル用材料実験を始めた。実験は宇宙空間にある国際宇宙ステーション(ISS)「きぼう」の日本実験棟の船外実験プラットフォームを利用し、ケーブル材料となるカーボンナノチューブ(CNT)材の耐久性を確認するのが狙い。

今回は金属系とケイ素系の2種類の材料で被覆した試験体を採用。ISS進行方向の前面と背面で、それぞれ1年間と2年間曝露する。今夏以降と21年夏以降に試験体が帰還して、その損傷度合いを確認する。

宇宙エレベーターは地上と宇宙ステーションを往復し、宇宙への旅行や物流手段として研究が進む。大林組の宇宙エレベーター建設構想では、総延長9万6000キロメートルのケーブル素材として、軽量で高強度なCNTより糸を使用する。

2回目の試験体は19年夏に打ち上げられた。15―17年の1回目の宇宙曝露実験では宇宙空間で原子状の酸素が衝突し、試験体が損傷したとみられる。