三宝精機工業(横浜市戸塚区、金子一彦社長、045・822・3561)は、かつての汎用旋盤の“名機”の買い取り再販事業に乗り出した。旧昌運工作所が1953年に仏カズヌーブと技術提携し製造していた「昌運精密旋盤」(旧昌運カズヌーブ旋盤)で、2020年度に3台の販売を見込む。

同旋盤は超精密旋盤として有名で、高精度で耐久性も高い名機とされる。「今も数千台が稼働している」(金子社長)という。三宝精機は15年、旧昌運工作所の親会社だった神崎高級工機製作所(兵庫県尼崎市)から昌運精密旋盤のメンテナンス業務を引き継いでおり、再販事業ではその実績を生かす。

これまでに三宝精機では昌運精密旋盤「ST―5(旧昌運カズヌーブ旋盤HB―500形/575形)」と「ST―7(同HB―725形)」について、オーバーホールのほか故障修理、部品販売などのアフターサービスを一手に担ってきた。

アフターサービスを手がける中で「部品販売の動向からも、昌運精密旋盤には自動車関連産業などで根強い需要がある」(同)と判断。自社でユーザーあるいは流通市場から中古機を調達し、完全な部品レベルまで分解して新品同様に組み立て直して再販するリファビッシュ事業への展開を決めた。

当初の標準仕様に復元するだけでなく、加工対象物(ワーク)を保持するチャック方式やカラーリングの変更などにも応じていく。

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