日立建機は16日、豪州の鉱山で超大型油圧ショベルの自律運転技術の開発に向けた実証実験を2021年度に始めると発表した。鉱山現場の安全性・生産性向上が狙い。まず油圧ショベルの遠隔操作システムを開発し、続いて掘削・積み込みなどの作業の一部を自動化する。最終的に、30年度に自律運転機能を持つ超大型油圧ショベルの開発を目指す。

開発した個々のシステムは現行機に後付け可能な仕様とすることで、鉱山現場の自律運転を支援する。

油圧ショベルの遠隔操作システムでは、他の鉱山機械との衝突を回避する運転支援システムを22年度に開発。このシステムを組み込んだ遠隔操作システムを23年度末に開発する。運転支援システムは現行機「EX―7」に後付けできるようにし、操作の安全性を高められる商品として22年度中に発売する。

掘削・積み込み作業の自動化では、豪モールスクリーク石炭鉱山でダンプトラック6台を24時間体制で自律走行させている知見を活用する。

大規模な鉱山では多種多量の有人・無人車両が混在するため、運行管理に必要な無線通信を安定して制御する技術も不可欠。今回の実証実験では、100台規模の車両管制が可能なダンプトラック自律走行システムと連携する。