ビッグデータ活用事業も

混雑したバスへの乗車は避けたい―。モバイルコンテンツ開発などのメディア・マジック(札幌市中央区、里見英樹社長、011・621・2500)は、乗り合いバスの混雑情報をリアルタイムに伝える新サービスを開発し、8月にもモバイルアプリを提供する。乗り合いバスでリアルタイムに混雑状況を知らせるサービスは珍しい。コロナ禍での3密回避にも貢献する。(札幌・市川徹)

新サービスはメディア・マジックのバスロケーションシステム「バスキタ!」の新たな機能。バスの乗降口にセンサーを設け、停留所ごとに乗った客数と下車した数をカウントする。バスに乗っている客数を把握し、利用者に「空いている」「やや混んでいる」「混んでいる」と3段階の情報を伝える。

バスの走行経路などがアプリで確認できる

7月末からじょうてつ(札幌市白石区)が運行する路線バスで混雑情報の提供を始める。同社は4月から札幌市内中心部を走る41系統のほぼすべてに「バスキタ!」を採用したが、8月中にアプリでも可能にする。利用者はバスの経路検索や運行状況、混雑情報などを瞬時に取得する。また事業者は各種データを収集し、ビッグデータとしても活用できる。

「バスキタ!」は運行バスに取り付けた発信機から位置や時間などの情報をセンター(本社、営業所など)に送り、一般利用者へ伝える。2014年11月に実証実験を開始し、16年4月に旭川市で初導入した。

北海道では五つのバス会社300路線が導入し、静岡、丸亀の両市でも採用。月平均の延べユーザー数は約30万人に上る。

新型コロナウイルスの感染リスクを高める3密を避けるためにも有効。国土交通省でも6月末に公共交通機関の混雑緩和・利用分散による感染防止のため、スマホアプリなどを使ったシステムのあり方についての検討会を立ち上げている。