トーエネックはRPA(ソフトウエアロボットによる業務自動化)の導入範囲を、従来の本社の主管部署中心から支店や営業所など全社に拡大する。2018年度に財務部門へ導入以降、財務や人事関連のデータ抽出などで1カ月当たり44人日の業務効率化効果が出ており、全社拡大の価値があると判断した。現在の7部署12業務(うち2業務は作成中)から徐々に広げ、より一層の生産性向上を図る。

トーエネックは19年度に財務部門以外にも導入範囲を広げた。財務部門では電子記録債権の管理、人事部門では従業員の勤務データの加工など、架空線工事部門の主要取引先である中部電力から受注案件データの取り込みなどでRPAを導入し、業務効率化を進めてきた。

当初は本社の主管部署で導入対象業務を募って導入先を決め、設計や運用、管理などのノウハウを蓄積してきた。ベンダーの支援を受けて導入先の各部署でプログラムなどを作成し、マニュアルや業務フローチャート、シナリオの維持なども進めている。

横展開できるだけの実績を積んだと判断し、支店や営業所などの業務にも拡大することにした。

20年度に導入事例を社内で情報公開してRPAの認知度向上に努めているほか、21年度にはベンダーのプログラムなどを活用して座学や実習による教育システムを導入し、理解を深める。

今後はRPAの増加に備えてシナリオなどを管理するためのシステムを導入し、管理業務の効率化も図る。