小松マテーレは多孔質発泡セラミックス「グリーンビズ」の保水性を生かした「畑の土にかえる グリーンビズどのう」を開発した。グリーンビズが10キログラム入り、最大5キログラムの水を吸う。隙間なく積め、水を含んだ後はより密着して遮蔽(しゃへい)性が高まる。月内に生産ラインを整備する。標準品「ブルーラベル」(消費税抜きの価格は3000円)など3種類を製品化。初年度に1万袋を生産、自治体などに提案し、売上高3000万円を目指す。

小松マテーレは昨今の短時間に大規模化する水害の頻発を受けて、今回の土のうの開発に着手。袋詰めするグリーンビズは農業用タイプを応用、袋には天然由来で生分解性の素材を採用した。畑の土手で使用した後には撤去せず、そのまま土にかえして水はけや水持ちの改善、酸性土壌の改良に利用できる。

中山賢一会長は「国土強靭(きょうじん)化や防災・減災に寄与するため、被災自治体からの依頼へ即座に対応できるよう生産と備蓄の体制を整えたい」とする。すでに山梨県笛吹市、茨城県境町、山形県西川町などから問い合わせがあった。

標準品以外には、止水性に特化した被災地向け「グリーンラベル」、自然乾燥して再利用可能な都市部向け「レッドラベル」を投入する。消費税抜きの価格はそれぞれ2700円、3400円。2021年度には10万袋を生産し、売上高を3億円に拡大する。