東北大学大学院工学研究科の小野崇人教授らは、熱電素子を用い、常温域の温度変化で発電する常温発電デバイスを開発した。無線ユニットなどを搭載した試作装置による実験では、温度センサーで得た情報を通信できることを確認した。今後はバッテリーを使わない各種IoT(モノのインターネット)センサーなどへの実用化を進める。

新たなデバイスは熱電素子の最適設計により、朝夕など周囲の温度変化でも発電する。一般に熱電素子を用いた発電では温度差をつくるために高温の熱源を必要としていた。

試作装置を建物内に設置した半日間の発電量の検証例では、最大で200マイクロワット(マイクロは100万分の1)の発電量を得た。約10度Cの温度差が生じる際などに発電した。小野教授は「構造物など長期間のモニタリングが必要な場面への利用が見込める」としている。