日立ソリューションズ・テクノロジー(東京都立川市、森山隆志社長、042・512・0888)が協働ロボット活用支援事業の拡大に乗り出す。5日からファナックの新型協働ロボット「CRX」の教示やトレーニング支援を始めるほか、安全評価指標の作成やロボの運用を代行するサービスを新設する。新型コロナウイルス感染症の影響で製造現場でも自動化や生産性効率化のニーズが加速している。協働ロボを活用したソリューションを拡充して、これらの需要を取り込む。

11月からファナックの協働ロボット「CRX」について、労働安全衛生規則に基づいた特別教育を行う「教示トレーニング」と、プログラマブル・ロジック・コントローラー(PLC)との連携を含めて協働ロボットシステムを構築する「教示支援」を始める。これまでデンマークのユニバーサルロボット(UR)で同サービスを展開していた。同社ではCRXの利活用が増えると見ており、体勢を整える。現在、特別教育が可能なインストラクターは3人だが21年には6人に増やす。引き合いに応じて増員も検討する。

協働ロボット需要の高まりを受けて「安全アセスメント支援」と「運用アウトソーシング」の二つのサービスも新設する。安全アセスメント(影響評価)では、協働ロボットを活用する際に必要になるリスク評価や安全要件に適合していることを確認する技術ファイル・適合宣言書を作成する。運用アウトソーシング(外部委託)は、日立システムズフィールドサービス(東京都江東区)と連携。保守窓口の一本化や故障受け付け、予備機交換などを代行する。

日立ソリューションズ・テクノロジーはカーナビゲーションシステムや訪日外国人との会話をサポートする音声ソリューションのほか、生産現場のデータを収集して課題を見える化する製造ソリューションなどを手がける。

19年8月にはこれらの知見を生かし、協働ロボの活用支援事業に参入した。同社はロボットシステムインテグレーターでもあり「協働ロボット活用ソリューション」を展開しながら、生産現場の自動化に関する需要に対応する。