シャープが6日発表した2020年4―9月期連結決算は増収、営業減益となった。売上高は前年同期比1.9%増の1兆1421億円、営業利益が同25.3%減の275億円。新型コロナウイルス感染症拡大に伴う巣ごもり需要が続き、空気清浄機、白物家電、テレビなどが堅調に推移。一方で車載向け液晶パネルや複合機の需要減が響いた。1―3月期を底に業績は持ち直しつつあるが、4―6月期のマイナス分をカバーできなかった。

液晶や複合機などを含む「8Kエコシステム」セグメントの7−9月期の営業利益が、前年同期比54.1%減の50億円となった。

堺市堺区の本社で会見した野村勝明社長は「車関係の取引先がまだ回復していない」と説明した上で、10―12月期以降は回復する見通しを示した。10月にジャパンディスプレイ(JDI)から取得した白山工場(石川県白山市)については「下期中には稼働していきたい」と述べた。

三重工場(三重県多気町)でのマスク生産が約半年間で累計1億枚を突破したことも発表。野村社長は「グローバルで社会貢献していく」として、空気清浄機などの製品も含めて健康医療関係の事業を拡大するとした。