10月の白物・黒物家電の国内出荷額は、いずれも前年同月と比べ大幅増となった。日本電機工業会(JEMA)がまとめた白物の出荷額は、前年同月比22・7%増の1797億円。電子情報技術産業協会(JEITA)がまとめた黒物の出荷額は、同19・6%増の1190億円と4カ月連続でプラスだった。消費増税の影響からの反動増と新型コロナウイルス感染拡大で生じた“巣ごもり消費”がけん引役で、下期も勢いを維持しそうだ。

白物家電の10月の出荷額は同月として過去10年のうちで最高を記録した。主要製品のエアコンや冷蔵庫、洗濯機は出荷額・台数ともに前年同月から2ケタ増。室内環境への関心の高さから、空気清浄機も金額と台数が前年同月比2・2倍以上に拡大している。

白物家電の出荷は下期も堅調に推移する見通し。感染が再拡大する場合、JEMAの浜崎祐司会長(明電舎会長)は「在宅時間の充実を意識して、上期と同じ機器の数字が下期も増える傾向になるのでは」と推測する。

黒物家電は新車販売回復を受けた自動車関連機器の増加や、大型・高機能な薄型テレビの需要が全体をけん引。10月出荷額は過去数年の実績と比べて好調な結果となった。

映像機器の出荷額は同13・5%増の514億円で2カ月ぶりに増加した。薄型テレビの出荷台数は同28・1%増の42万5000台と7カ月連続でプラス。29型以下を除く全てのサイズで出荷台数が同30%以上伸びた。

下期は政府による特別定額給付金の恩恵こそ薄れるものの、底堅い更新需要と、レジャー向けの支出が家電製品の購入に流れる構図がテレビ販売を支えそうだ。