エイピア・ジャパン(東京都港区、チハン・ユー最高経営責任者〈CEO〉、03・6435・6617)は、電子商取引(EC)サイトを新設する企業向けに機能を絞ったウェブ接客ツール「アイディールライト」の提供を月内に始める。人工知能(AI)を用いて購入を迷っている見込み客を特定。購入を後押しする割引券などを提供する。利用企業自身が割引券の情報や提供時期を設定することで利用料を通常版の約6分の1に抑えた。

エイピア・ジャパンは台湾のAIスタートアップであるエイピアの日本法人。アイディールライトはエイピアが2019年に発売したAI搭載のウェブ接客ツール「アイディール」のセルフサービス版として提供する。

同ツールはECサイト上での顧客の行動を分析し、意図を判断する高度な機械学習により、購入を躊躇(ちゅうちょ)している顧客を特定する。

これにより、顧客が頻繁に利用する端末に適切なタイミングで割り引きやお得情報を提供し、商品の購入を促す。

見込み客のスマートフォンにクーポンを表示する(イメージ)

アイディールライトは、利用企業自身が操作画面に沿って割引率や「送料無料」などのメッセージ、クーポンの表示タイミングなどを指定することで月額料金を1万円(消費税抜き)からに抑えた。ライト版で基本的な性能の効果を実感してもらい、通常版への移行につなげる。

エイピアは12年創業のスタートアップ。アジアを中心に12カ国14拠点を設ける。17年にはソフトバンクグループなどから約3300万ドル(約35億円)を調達するなど、創業以来の総資金調達額は1億6200万ドル(約168億円)。ユーCEOは「(日本市場は)AIの活用を重要視している。期待値を満たすべく、日本での製品群、サポート体制も強化する」と語った。