コベルコ建機は1日、建設機械の実稼働現場での遠隔操作実証を始めたと発表した。鉄スクラップ事業を手がける産業振興(東京都千代田区)が協力。産業振興の事業所内のスクラップヤードでローカル無線通信環境を利用し、事務所から約100メートル離れた現場のリフティングマグネット仕様機(油圧ショベルをベースにしたハンドリング機械)を遠隔操作する。実証は1年近く行う予定で、長期間の実作業データの取得により、商用化へつなげる。

同実証ではヤード内事務所の付近にWi―Fi(ワイファイ)環境と俯瞰(ふかん)カメラを設置。建機に搭載したカメラとともに、事務所内にいるオペレーターがカメラ映像を基に建機を遠隔操作する。

コベルコ建機は建設現場のテレワークシステム「K―ダイブコンセプト」の実用化に向けた研究開発を進めている。近距離の遠隔操作に続いて、遠距離での遠隔操作や、クラウドマッチングシステムと遠隔操作の融合に向けた研究に入る。

K―ダイブによる近距離遠隔操作は現在、機械に搭乗して操作した場合とほぼ同等の作業効率を確保している。