明電舎は電気自動車(EV)など電動車向け製品の品質管理のノウハウを、国内のマザー工場から2021年に稼働する中国工場に移植する。部品の欠品を自動検出するllの導入など、統一した管理指標を基に品質管理を行うようにする。中国で電動車向け製品の設備投資を行っており、品質管理を強化してラインのスムーズな立ち上がりの実現を目指す。

明電舎は海外初となるEV事業の生産拠点、中国・明電舎(杭州)駆動技術を21年に稼働させる予定。EV用モーターを年間17万台生産する計画。同拠点に、モーターなどのマザー工場に位置付ける製造子会社、甲府明電舎(山梨県中央市)から、品質管理のノウハウを移植する。

電動車向け製品の品質管理を強化する取り組みは、品質のほか調達、生産管理、製造支援の構成でチーム分けしている「EV事業推進プロジェクト」が実施している。新規案件の事業性の検討から生産ラインの立ち上げまで全体のチェック体制を整備。各国内工場の品質チームのメンバーが品質規格や帳票、手順書を整備するとともに教育を実施し、スムーズなライン構築につなげる。

例えば部品の欠品を自動検出する画像検査の導入や、作業情報のデジタル化によるトレーサビリティーの強化、工程内の自動化による人的要因のミス削減など、統一した指標をもとに品質管理の強化を進めている。三井田健社長は電動車向け製品のラインの立ち上げについて「生産性を向上させるためにまずは品質の安定化が必要。品質保証を徹底的にやっている」と強調している。