サンワテクノスは地方都市にある優良顧客への営業を強化する。2021年度までに在籍人数が2人の「マイクロ営業所」を甲府市や金沢市に新設する。出張ベースでは難しい顧客のニーズにきめ細かく対応できる体制を構築。東京などからの出張も抑制し、コロナ禍に伴うニューノーマル(新常態)に対応した新たな営業スタイルとして機能させる。

第1弾として、19年7月に愛媛県新居浜市でマイクロ営業所を設置していたが、今月、新潟県長岡市にも開設した。21年1月をめどに甲府市、21年度中をめどに金沢市にも新設する。東北地方での設置も検討している。

マイクロ営業所の在籍社員は営業担当の2人だけ。管理業務は、これまで各地域を管轄していた本社や支店、支社の人材がリモートで対応する。これにより、出張費や交通費、人件費の削減で低コストな運用をしながら、カバーしきれていなかった地域での需要を新たに獲得する。

甲府市に新設するマイクロ営業所は、関東支社(東京都中央区)から出張で対応していた甲府市の製造業の需要を掘り起こし、FA(工場自動化)機器や電子部品などを拡販する。同営業所員は営業活動に集中し、管理業務は関東支社の社員がリモートで行う。

サンワテクノスは産業用エレクトロニクス・メカトロニクス関連の装置や部品を扱う独立系技術商社。各種メーカーから仕入れた商品を顧客企業の工場など向けに販売している。田中裕之社長はマイクロ営業所を通じて「単純なFA機器や電子部品などの販売だけでなく、顧客の生産現場のライフサイクル全体を支援する」と話す。

需要がある地域にやみくもに設置するのではなく、最低2人の所員が、その地方でどう顧客を開拓するかなどの企画書をしっかりと立てられるなど一定の条件を満たした地域に設置していく。