ヨロズは今後2年以内をめどに、自動車用サスペンションを生産する中国工場の生産能力を現状比20%程度引き上げる。主要供給先の日産自動車が中国で増産に乗り出す動きなどに対応する。中国の自動車市場は新型コロナウイルス感染症による打撃から回復に転じている。感染予防措置のため一時は稼働が止まったヨロズの中国工場も現在、フル稼働の状態。自動車の需要拡大を見据えて設備投資に踏み切る。

中国の武漢工場(湖北省)で、サスペンションの生産能力を現状比15―20%引き上げる。投資額は約20億円。加圧能力2000トンのトランスファープレス機や同800トンのブランキング(打ち抜き加工)プレス機などを導入する。

新設ラインは受注に応じて機動的に運用できるようにする。さまざまな仕様に対応できるように汎用ラインとして設置する。急な受注変動があっても費用を抑えて運用できる体制を整える。

ヨロズは武漢工場の設備増強に備えて、車の保守や修理、交換の際に必要になるサービス部品の生産を近隣の賃借工場に移管した。サービス部品の移管により武漢工場の生産スペースを確保して、新規受注に対応できるようにした。

中国では事業強化を狙い日産が生産能力を引き上げる。ヨロズは現地に進出する欧米メーカーや、中国メーカー向けの営業活動にも力を入れている。