日刊工業新聞社は15日、学生ビジネスプランコンテスト「第17回キャンパスベンチャーグランプリ(CVG)全国大会」の表彰式を東京・霞が関の霞山会館で開いた。全国8地区大会で優秀な成績を収めた計12チームが出場し、経済産業大臣賞には岡山大学の久保駿貴さんによる「ABABAお祈りメールを他社への推薦に変える」、文部科学大臣賞には岐阜大学大学院の長曽我部竣也さんらの「世界で唯一の大学技術を用いた高機能性衣料」が輝いた。

久保さんは「友人が就職活動の最終選考で落ちたことがプラン提案のきっかけ。就職活動で毎年多くの人が苦しんでいる。社会課題を解決したい」と語った。

文科大臣賞の長曽我部さん

長曽我部さんは「研究成果を社会実装することに大きな喜びを感じる。スピード感をもって事業を進めたい」と笑顔をみせた。

提案されたビジネスプランの審査では、「事業内容を明確にイメージできるか」「将来的に成長・展開していく可能性を感じられるか」などの点に加え、「チャレンジ精神や事業に関する熱意」などを評価。今回は新型コロナウイルス感染症への対策として、全国大会審査会を1月29日にリモートで開催した。

CVG表彰式

各務茂夫審査委員長(東京大学教授)は「新規性、事業性、表現力の3点で審査した。審査したビジネスプランは激戦で、審査委員泣かせだった」と審査内容を振り返った。さらに「一つ一つのプランに可能性がある。ぜひ学生の時に事業化に向け前進し、提案したプランの仮説を市場で検証してほしい」とエールを送った。

プランの提案チームは、クラウドファンディング(CF)による資金調達や独自製品の開発などを目指し、ビジネス化の動きを加速させている。

大臣賞以外の受賞プランと代表者(同時受賞は代表者のみ)は次の通り。

教員審査委員賞

▽ルワンダのろう者カフェでサスティナブルな就労をサポート(筑波技術大学大学院・高橋彩加さん)

MIT賞

▽えひめのサメで抗体を創るプラットフォーム(愛媛大学大学院・徳永聡さん)

JVCA賞

▽飲食ブランドと飲食店のマッチングサービス(近畿大学・大谷諒馬さん)

審査委員会特別賞

▽MA*―Wallプライベートウォールのサブスク(北海道大学大学院・桂大地さん)▽「看たま」に向けたキャリア支援プログラム(岐阜大学・野村奈々子さん)▽タイミングッド(宮崎大学・西迫政人さん)