住友電気工業は米カリフォルニア州で、大型の定置用蓄電池「レドックスフロー(RF)電池」を使い、平常時と災害時の併用運転(デュアルユース)を実現する実証事業を始める。2021年秋から12月まで平常時は電力取引で収益を得ながら、森林火災などの災害時は自立電源として停電地区の約70軒に24時間、電力供給する。RF電池を用いた実配電網の併用運転は世界初の試み。同電池の活用実績を積み普及拡大につなげる。

実証は同州と新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の基本協定に基づき、大手電力会社サンディエゴガスアンドエレクトリックの協力の下、同社の変電所で実施する。実証に使うRF電池は容量8メガワット時。

15年に同州と送配電網の電力品質向上を実証するため導入され、18年から現地の系統運用者との電力取引運用にも利用されている。充放電サイクル数などが劣化要因にならず、残量を即時に計れるため、自由度の高い入札パターンを選択でき、電力取引の収益向上に活用できる。

同州は近年、森林火災などによる停電、猛暑による空調使用増に伴う緊急の輪番停電が発生し社会問題化しつつある。