52億円増資、ライン新設

フェローテックホールディングス(HD)は、中国で半導体製造プロセス用の治具消耗材のシリコンパーツを増産する方針を固めた。銀川工場(寧夏回族自治区銀川市)を改装し、新たに製造ラインを整備する。ライン整備後のシリコンパーツの生産量は現状比30―40%増を見込む。生産開始時期や投資額は今後詰める。賀賢漢社長は「かねて手がけていた事業が実りだしている。中国の半導体市場活況を受け増産に着手する」とした。

銀川工場は太陽光電池用の多結晶インゴットを製造していたが、同事業から2020年3月までに撤退。空きスペースをシリコンパーツ用インゴット生産に充てていた。同パーツの需要増を見込み、シリコンパーツの製造工場として活用することにした。銀川工場に切削加工設備、インゴット製造装置を導入。前工程のインゴット製造と後工程のパーツへの加工のいずれもできるようにする。

投資額は明らかにしていないが、銀川工場を運営する子会社の寧夏富楽徳石英材料が28日までに第三者割当増資で約52億円の資金調達を行い、増強資金を賄う。寧夏富楽徳石英材料は中国の株式市場で上場を目指す方針。

シリコンパーツの2021年3月期連結売り上げ計画は約27億円。シリコンウエハーと同素材のため熱膨張率などの特性が同じで悪影響を与えづらく、歩留まりに影響を与える不純物の発生を軽減する。

石英素材より使用寿命が長く加工条件が厳格な環境下に適し、炭化ケイ素(SiC)素材より短納期で提供できる。


【関連記事】 中国のディープな半導体事情をすべて話そう