パイオラックスは生産や間接業務でデジタル技術の活用を拡大する。生産面では、栃木県に新設予定の工場でIoT(モノのインターネット)の利用を広げるほか、人工知能(AI)も導入する。工場の生産性を現状比2倍に高める考え。間接部門では、RPA(ソフトウエアロボットによる業務効率化)の運用を始める。新型コロナウイルス感染症を契機にデジタル技術を積極的に取り入れ、作業効率の向上につなげる。

主力の開閉機構部品や樹脂成形部品を生産する真岡工場(栃木県真岡市)の隣接地に建設する新工場でデジタル化を進める。新工場は建設の進捗(しんちょく)に合わせて10年程度かけて既存工場から生産品目を移管する計画で、第一期の移管、稼働開始は3年後を見込む。協働ロボットの導入など自動化や省人化を進めるのと同時に、デジタル技術の利用で幅広く生産データの獲得を目指す。IoTやAIにより、品質改善のスピードや生産性を上げる。

間接業務の効率化も進める。定型業務の自動化を推進するためRPAを取り入れる。デジタル技術により間接業務でも生産性の見える化に力を入れる。

新型コロナは企業活動を見直す契機となった。テレワークの進展などもあり、パイオラックスはデジタル技術の活用でモノづくりの領域だけではなく、間接部門の生産性も同時に高める方針だ。

従来から産業界ではデジタル変革(DX)が課題だった。経済産業省が2020年12月末に公表した「DXレポート2(中間取りまとめ)」ではコロナ禍でさらに「ビジネスにおける価値創出のためにデジタル技術の活用が必須となっている」と指摘する。