東京センチュリーは「空飛ぶタクシー」開発のスタートアップ、ドイツ・ボロコプター(バーデン・ヴュルテンベルク州)に出資する。独ダイムラーや日本航空なども出資済みで、2023年までに運航を開始する計画。空飛ぶクルマは20年代半ばの実用化が視野に入り、40年には関連産業を含む市場規模が160兆円になるとの試算もある。東京センチュリーは出資を通じ、国内外で機体リース事業を手がける考えだ。

ボロコプターへの出資は国内リース会社で初めて。出資額は約10億円とみられ、4月上旬までに実行する。国内で事業化する際、東京センチュリーは業界大手の航空機リース事業や金融サービス事業の知見を生かせるとみている。オートリースやレンタカーの顧客の空路を提供するなど複数の既存事業と連携させる。空飛ぶクルマでは、日本や米国、欧州、中国で複数のスタートアップが誕生。ボロコプターはその中でも有力な1社で、航続距離が約50キロメートルと都市内の短距離移動向けを開発。空飛ぶタクシーの開発から運航までを手がける計画とし、すでに欧州航空安全庁の認証を取得している。

東京センチュリーは、競合のスタートアップが開発を進める長距離移動向けより、短距離向けの方が早く実用化されると想定。短距離でいち早く事業に参画することでノウハウを蓄積し、先行者利益を得る考えだ。