パナソニックは2022年までをめどに、乾電池を手がける中南米のコスタリカの工場を拡張する。1000万ドル(約10億8000万円)を投じて、生産ラインなどを増強。単3・単4電池などの生産能力は倍増する見通しだ。コスタリカで手がける乾電池の主要供給先である中米やカリブ海地域、メキシコ、米国、カナダ、南米など向けの拡販につなげる。

拡張するのはコスタリカ北部のアラフエラ州にある「パナソニックセントロアメリカーナ」。中南米市場ではマンガン乾電池から性能の高いアルカリ乾電池への切り替わりが期待されるため、乾電池需要の今後の伸びを見込む。

パナソニックは国内で培ってきた高性能・高品質の「エボルタシリーズ」を中心にアルカリ乾電池の供給拡大につなげる。販促面でも親しみやすい海外向けオリジナルマスコットを前面に押し出し、ブランドイメージを定着させる。

パナソニックはコスタリカの生産会社を1966年に設立。50年以上乾電池を製造・販売してきた。

31年に自社生産を開始した乾電池は、39年に同社初の海外生産拠点となる上海工場を開設した。

グローバルでの累計出荷数量は20年9月末に国内企業として初めて2000億個を達成。コスタリカ以外にペルー、ブラジル、インド、インドネシア、ポーランドなどにも工場があり、海外では累計約1500億個の生産実績を有している。