伊藤忠商事がユーグレナなどと共同で、微細藻類ユーグレナをインドネシアで培養する取り組みを進めている。インドネシアでバイオ燃料用・飼料用ユーグレナの屋外培養実証プラントの建設に今年着手し、2022年に完成。稼働試験の本格開始を目指す。

プロジェクトは新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の公募研究に昨年10月に採択された。伊藤忠商事、ユーグレナのほか、三菱ケミカル、デンソーが参画している。事業期間は20―24年度。

微細藻類ユーグレナは、光合成によって二酸化炭素(CO2)を吸収するほか、酸素を発生させながら炭素を蓄え、成長する特徴を持つ。実証では隣接する石炭火力発電所から排出されるCO2をユーグレナの光合成に活用する。このため、非化石燃料の開発だけでなく、既存発電所でのCO2排出量の削減に寄与する。

インドネシアは一年中温暖な気候で、生産コストや培養環境の観点からも優位性が期待される。「原料や運転コストを絞り込み、将来的に商業ベースのバイオジェット燃料として使用される場合、1リットル当たり100円台を目指したい」とユーグレナの鈴木秀幸エネルギーカンパニーバイオ燃料事業部バイオマス生産実証課長は語る。

伊藤忠商事とユーグレナはこれまで、飼料用とバイオ燃料用ユーグレナの海外培養実証事業として、インドネシアとコロンビアで検証を進めてきた。

伊藤忠商事では「豊富なアミノ酸を持つなど、魚のエサとしての展開も期待できる」(金属カンパニーの河西智史氏)として、魚の養殖用飼料についての市場調査も行っていく。