サイバネットシステムは、コンピューター利用解析(CAE)で得られた解析結果の視覚的な考察が仮想現実(VR)空間内で実施できる技術をホンダと共同開発した。自社のVR設計評価支援システム「バーチャルデザインレビュー」のオプション機能として5日に発売した。価格は個別見積もり。自動車や建設など向けに、年間50社への提供を目指す。

従来のシステムは解析可視化ソフトウエアの画面キャプチャーをVRシステム上に表示できたが、新機能では、可視化結果をVR空間上で直接操作できるようになった。例えば、空気の流れに関する解析結果をVR上で確認する際、コントローラーの操作だけで、流線開始位置の調整や温度情報の確認が可能になる。

VRシステムを開発部門で利用していたホンダから、CAEで得られた解析結果をVR空間上で可視化できる技術の開発について要望があり、2019年夏に共同開発を始めた。20年11月には同技術の特許を出願した。

バーチャルデザインレビューは部品や製造設備などの3次元(3D)CADデータを、データ変換せずにVR空間上へ投影できるシステム。コントローラーを使い、表示物の拡縮・回転・移動ができるほか、断面表示やコメントを残せる「スマート付箋」機能などを備える。国外の拠点など、遠隔地にいる複数のメンバーと、同一画面を共有できる。