トヨタ自動車は22日、水素を燃料とする「水素エンジン」の開発に乗り出すと発表した。同エンジンを搭載した旗艦セダン「カローラ」で、5月21―23日に静岡県で開かれる24時間耐久レースに参戦する。利用条件の厳しいレース現場で量産に向けた課題を見極めると同時に、エンジンと環境性能の両立を目指す。

水素エンジンは直列3気筒インタークーラーターボで、総排気量は1618cc。車両には180リットルの水素タンクを搭載する。燃料電池車(FCV)「MIRAI(ミライ)」のシステムや技術を活用した。ガソリンエンジンと同等の出力を出せるほか、部品なども流用が可能だという。水素エンジンを通じてカーボンニュートラル(温室効果ガス排出量実質ゼロ)に貢献し、持続可能なモータースポーツにもつなげる。

豊田章男社長は初の搭載車をカローラにしたことについて「カローラは時代に合わせてきたからこそトヨタの代名詞となった」と説明し、「エンジンもカーボンニュートラルに役立てることを示したい」と力を込めた。佐藤恒治執行役員は水素エンジンについて「優れた環境性能とともに、音や振動を含めた車を操る楽しさを秘めている」と述べた。