トヨタ自動車は、開発中の水素エンジンを搭載した小型車「カローラスポーツ」で24時間耐久レースに出場した。ガソリンエンジンをそのまま利用できるが、水素を燃料とするため二酸化炭素をほぼ出さない。カーボンニュートラル(温室効果ガス排出量実質ゼロ)実現の手段の一つとしてレースで燃費や水素充填作業など課題を洗い出し、市販化に向け開発を加速する。

富士スピードウェイ(静岡県小山町)で開かれた「富士スーパー耐久24時間レース」に参戦した。水素エンジンはガソリンの代わりに水素を噴射、燃焼して動力とする。市販の小型スポーツ車「GRヤリス」のエンジンを使い、後部座席には燃料電池車MIRAIで使われた水素タンク4本を搭載する。純水素を燃料とする水素エンジン車がレースに出るのは世界初だという。

ドライバー“モリゾウ”として出走した豊田章男社長は「水素という意識はなく、普通の車で普通にレースをしている感じ」と感想を述べた。「水素社会とカーボンニュートラルの実現に向けた選択肢を広げる。レースの場で鍛えて提案したい」と力を込めた。