コクブ(奈良県橿原市、大場康弘社長)は、米油が主成分の処理液「KC18」によるステンレスネジの防錆技術を開発した。耐食性が高く、安定した処理品質が見込める。潤滑性があるため、ねじ込み性が良く作業性改善につながる。環境配慮のため鉱物油が原料の処理液を天然由来に代えようと素材を探索、試行錯誤の末に和歌山県産の米油にたどり着いた。他社との差別化技術として訴求し、ネジ製品の販売拡大を狙う。

コクブの高強度・高耐食ドリルネジ「ハードテック」に標準適用し、反響を見ながら、他の製品にも広げる。社内に月産3トンの処理設備を稼働させており、今後、量産設備の導入も視野に入れる。

ステンレスネジは使用する環境によって錆びが発生してしまうため、錆びにくいネジへの要望は強い。塩水噴霧試験や、実際の使用環境下での寿命を予測した試験の結果、高い耐食性を確認できた。

ステンレスネジは不動態化処理を施した上で、表面に皮膜を形成するトップコート処理を行う。

同社はこれまでトップコートを外部に委託していたが、品質にバラつきが生じるなど課題もあった。KC18の開発と処理法の確立で、一部を内製に切り替える。