三井物産は英国で電気自動車(EV)バス事業を拡充する。蓄電池事業を手がける仏フォーシーパワー(FP)と協業し資産規模数十億円程度の事業会社を立ち上げ、2022年までに英国でEVバスを導入する。将来的には鉱山で資源を運ぶトラックのEV化も目指すなど、FPとさまざまな分野で電動化を進める。

三井物産は英国でEVバスの販売実績があり、今回はFPと協業しロンドンの北西約80キロメートルに位置するミルトン・キーンズでEVバスを導入する。英国政府や地方自治体の補助金を活用し、バス運行会社向けに車両や電池、充電インフラのリース事業を展開する。

車両向け電池システムを手がけるFPのほか、自動車メーカーや充電器メーカーと協力する。欧州や東南アジア、日本での事業展開も目指す。

またFPやオーストリア・AVLと協業し、鉱山で220トン規模のダンプトラックなどディーゼル車をEVに改造し運用することを目指す。FPの電池システムを車両に組み込みAVLの技術で制御する。資源大手の豪英BHPなどが募集している電動化事業に参画するもので、現在は事業化に向け審査中。採択されると24年にも実証を始める。

三井物産は17年にFPに出資し、同社の日本代理店を担うなど関係を強化してきた。9日、FPへの追加出資と協業を発表。金額は非開示だがFPは新規株式公開(IPO)を通じ約1億ユーロ(約130億円)を資金調達した。