財務省が20日発表した2021年度の貿易統計速報(通関ベース)によると、輸出額から輸入額を差し引いた貿易収支は5兆3749億円の赤字(前年度は1兆161億円の黒字)となった。2年ぶりの赤字。赤字幅は過去4番目の大きさだった。資源価格が高騰し、輸入額が増えたことなどが響いた。輸出額は前年度比23・6%増の85兆8786億円。輸入額は同33・3%増の91兆2534億円だった。輸出額、輸入額ともに比較が可能な1979年度以降で過去最大となった。

輸出額は韓国向けの鉄鋼や米国向けの自動車、中国向けの半導体等製造装置などが増えた。輸入額はアラブ首長国連邦(UAE)からの原粗油や豪州からの石炭、液化天然ガス(LNG)などが増加した。

国・地域別では対米国の貿易収支が同17・5%増の5兆9313億円の黒字で、14年連続の黒字となった。自動車の部分品や原動機などの輸出が増加した。

対中国の貿易収支は2兆8962億円の赤字(前年度は2兆5191億円の赤字)で14年連続の赤字となった。対中国は輸出額、輸入額ともに過去最大となった。輸出は半導体等製造装置や半導体等電子部品などが伸びた。輸入はスマートフォンなどの通信機などが増えた。

同日発表した3月の貿易統計速報で、貿易収支は4124億円の赤字となり、8カ月連続の赤字だった。ロシアによるウクライナへの侵攻などに伴う資源価格の高騰や円安の影響で、輸入額が増えた。

輸出額は半導体等製造装置や鉄鋼などの増加を受けて、前年同月比14・7%増の8兆4609億円となり、13カ月連続で増加した。輸入額は原粗油や石炭、LNGなどが増え、同31・2%増の8兆8733億円と、14カ月連続で増加した。輸出額、輸入額いずれも過去最大を更新した。

 

対ロシアでは輸出額は同31・5%減となり、落ち込んだ。輸入額は資源価格高騰の影響で、同89・6%増だった。