大林組は福島県飯舘村の盛土工事現場で、複数の自動・自律運転による建設機械を遠隔操作する現場実証を始めた。これまでに開発した遠隔操作と自動・自律運転の技術を集約し、実際の現場で運用する。期間は6月まで。建機の自動化で生産性を高めるだけでなく、作業員と接触するリスクを抑えて安全性も向上。大規模土木工事の無人施工についても可能性を検証する。

複数の建機を施工全体で効率よく運用するため、建機の連動した運転を制御可能にしたプラットフォーム(基盤)を開発した。システム管理者が作業内容を入力するだけで、遠隔操作のバックホー(油圧ショベル)が土砂を積み込み、自律運転によるキャリアダンプが場内を運搬。さらに、自動運転のブルドーザーが土砂の敷きならしと転圧を行う。

施工状況は監視モニターやパソコン上で容易に確認できる。さらに作業場所や立入禁止区域を設定し、建機同士や作業員との接触を防ぐことも可能になる。全球測位衛星システム(GNSS)で取得した建機の位置情報と3次元(3D)レーザースキャナーによる周辺地形データなどを活用し、建機の稼働状況や出来形データも自動で取得できる。