ホンダは2045年をめどに世界販売する全ての2輪車を電動車もしくは合成燃料など環境配慮型燃料を動力源とする車両に置き換える。ガソリンのみを動力源とする2輪車の製造販売は終える方針。電池の高容量化については全固体電池を有力視する。ホンダは2輪車で世界首位。50年のカーボンニュートラル(温室効果ガス排出量実質ゼロ)達成に向けて対応を加速する。

ホンダは40年に全ての4輪車を電気自動車(EV)か燃料電池車(FCV)にする方針を示している。2輪車の目標設定では、平均保有年数が7年程度と4輪車よりも短い点を反映した。

ホンダは現在、日本やタイで電動バイクを展開するが、規模は小さい。世界最大の2輪車市場であるインドでも数年以内に電動バイクの製造を始め、輸出も検討する。

新興国では生活の足としての需要が高く、ガソリン車並みの価格帯が求められる。現在展開している電動2輪車には着脱式リチウムイオン電池を搭載するが、価格や重量面で課題が多いとみる。

ホンダは4輪車への搭載を目指し、24年春に全固体電池生産の実証ラインを稼働する。2輪車への搭載も視野に入れる。

電動車に軸足を置く一方、地域性などを考慮し、ガソリンやエタノールなどを混合したフレックス燃料の適用を拡大するほか、二酸化炭素(CO2)と水素を合成して製造する液体燃料である合成燃料に対応する。

国内2輪車メーカーでは、ヤマハ発動機が50年に2輪車の90%を電動化する。川崎重工業は35年までに先進国向け主要機種について、ガソリン車から電動車への切り替えを完了する計画だ。