乗用車メーカー8社が発表した2021年度の生産・販売・輸出実績によると、8社合計の世界生産台数は前年度比0・6%減の2321万6774台で、3年連続の前年割れだった。半導体などの部品不足が年度を通じて響いた。国内外での新型コロナウイルス感染再拡大、ウクライナ情勢悪化による物流の混乱なども足かせとなり、各社は生産調整を余儀なくされた。一方で新型コロナの影響が大きかった20年度の反動があり、大幅なマイナスには至らなかった。

海外生産は前年度比2・4%増で、前年度の反動が寄与した。メーカー別の世界生産は、日産自動車とマツダ、SUBARU(スバル)が2ケタのマイナス。一方、トヨタ自動車と三菱自動車、スズキは3年ぶり、ダイハツ工業は2年ぶりのプラスだった。

3月単月では、世界生産は前年同月比8・4%減の222万3563台となった。3月16日に発生した宮城・福島地震で、一部取引先からの部品調達に支障が出た。トヨタは世界生産と海外生産が単月として過去最高となった。国内生産は取引先のシステムがサイバー攻撃を受けた影響もあり、同15・8%減となった。

半導体不足などで厳しい状況は続いている。トヨタは5月の世界生産が年初計画比10万台減の75万台を見通す。ホンダも鈴鹿製作所(三重県鈴鹿市)の5月上旬の生産が当初計画比5割に留まる見込み。本格的な回復には時間がかかりそうだ。


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