パナソニックホールディングス(HD)は、サプライチェーンマネジメント(SCM)事業を上場する準備を始めた。同社は21年までに8600億円を投じて米ブルーヨンダー(BY)を買収。上場対象はBYを中核に事業会社パナソニックコネクトの現場ソリューションや開発関連で、今後詰める。上場時期や新会社の規模は未定。上場で機動的な資金調達を実現し成長を加速させる。

11日開いたオンライン会見で楠見雄規社長は「センシング、人工知能(AI)技術などを組み合わせ唯一無二のソリューションになる。M&A(合併・買収)や優秀な人材確保を迅速に行うことを市場に示さないといけない」と強調。BYの技術を磨き、グループの相乗効果で高成長につなげる。

調達資金の投資先についてはコマース、ラストワンマイル、サプライチェーンネットワーク分野などを想定。上場マーケットについては日本や米国などあらゆる可能性を視野に入れる。

将来の非連結化については「収益エンジンをポートフォリオの中に取り込むのが重要だった。非連結する考えには及んでいない」(パナソニックコネクトの樋口泰行最高経営責任者)とした一方、楠見HD社長はソフトウエア業界の動きの速さに言及し「10年、20年など長期的にみると可能性はある」とした。