ロームは先進運転支援システム(ADAS)向け車載カメラの小型化に貢献するPMIC(パワーマネジメントIC)を開発した。製品サイズを同社従来品比で約23%削減。同社によると、異常電圧検知など、異常状態通知機構を持つPMICとしては業界最小という。すでにサンプル出荷しており、同出荷価格は消費税抜きで700円。8月から月産50万個体制で量産する。

PMICは特定の半導体や電子部品などに対する電源管理機能を、ワンチップに集約したもの。今回開発したPMIC「BD868xxMUF―C」は車載カメラ向けで、主要メーカー各社の相補型金属酸化膜半導体(CMOS)イメージセンサーに対応し、DC―DCコンバーター(電圧変換器)や低飽和レギュレーターなど4系統の電源を内蔵。接続するデバイスに適切な電圧を適切な順番で供給するシーケンス制御機能や、周波数をずらしてノイズを低減する機能も持つ。

集積回路(IC)のサイズは3・5ミリメートル角。同社の想定する回路設計では、周辺部品の数を同社従来品比で3点、実装面積は同約25%削減できる。

自動車の電気・電子関連の故障予防を保証する国際規格「ISO26262」に準拠。同規格に準拠するのはロームとして初で、自動運転における安全要求の高度化に応える。

自動運転の精度向上に伴い、自動車1台に搭載される車載カメラの数は増加しており、カメラの小型化が求められている。