乗用車メーカー8社が発表した4月の生産・販売・輸出実績によると、8社合計の世界生産台数は前年同月比20・1%減の165万9930台で、2カ月連続のマイナスとなった。中国・上海のロックダウン(都市封鎖)の影響で半導体などの部品不足が続いており、各社は工場の稼働停止日を設けるなどの対応を余儀なくされた。ロシア・ウクライナ問題も生産や販売に影を落としている。

海外生産は同20・5%減だった。メーカー別では、トヨタ自動車が同9・1%減、ホンダが同53・4%減。新型コロナウイルス感染拡大のほか、物流の混乱も部品不足に拍車をかけた。

8社合計の国内生産は同19・3%減で着地した。ホンダが同58・1%減で6カ月ぶりの前年割れ。マツダは同52・6%減と、減産幅が拡大した。

ロシア・ウクライナ問題も生産や販売に影響している。三菱自動車は輸出が同31・4%減。ロシア向けスポーツ多目的車(SUV)「アウトランダー」の減少が響いた。

5月もトヨタやスズキ、マツダが部品不足を理由に国内外で減産を実施した。ホンダは国内生産が当初計画比2割減となった。

6月もトヨタやダイハツ工業が生産ラインを一部停止する予定だ。「厳しい状況が続いている半導体調達と、上海のロックダウンの影響が融合している。なかなか視界がクリアにならない」(車メーカー関係者)と憂慮する。