電子情報技術産業協会(JEITA)が発表した日本メーカーによる2021年度の電子部品世界出荷額は前年度比18%増の4兆3820億円で、2年連続で前年を上回った。各年度ごとに統計参加企業が異なるため単純比較はできないが、現在の調査方式を採用した14年度以降では過去最高となる。顧客の在庫積み増しの動きを反映して需要が拡大したほか、年明け以降は円安の追い風も加わった。一部の部品では原料高の転嫁で1個当たりの価格が上昇したことも寄与した。

受動部品のうち、自動車やスマートフォンなどに幅広く使われるコンデンサーは前年度比23%増の1兆5210億円。コンデンサーと組み合わせて用いられるインダクターも同16%増の3109億円だった。

自動車はコロナ禍以前の水準まで生産台数は回復しなかったが、先進運転支援システム(ADAS)の普及などで1台当たりの電子部品の搭載数が増加。スマホもカメラ機能を強化した欧米メーカーの新機種が堅調で、産業機器も半導体製造装置などの出荷が旺盛だった。供給網の混乱による入手難を防ごうと、部品在庫を積み増す顧客の動きも自動車を中心に強かった。