川崎重工業は、水素を燃料とする舶用水素ボイラの基本設計を完了した(完成イメージ)。同社によると世界初。波の揺れなど船舶特有の条件や運用面を考慮した設計にした。詳細設計・製作後、2020年代半ばに実用化を計画する大型液化水素運搬船に搭載する。水素サプライチェーン(供給網)構築の中核となる液化水素運搬船の実用化に向けた準備の一環となる。

液化天然ガス(LNG)運搬船で培った舶用ボイラの技術やノウハウと水素燃焼技術を生かして開発した。重要部品の水素燃焼バーナーは従来の天然ガス焚(だ)きバーナーより幅広い運用を可能にした。

水素ガス専焼のほか、低硫黄燃料油との混焼にも対応する。

大型液化水素運搬船には、二元燃料推進システムとして搭載する。着火には燃料油を使い、後は水素を燃料にする。航海中に液化水素を積載した貨物タンクから侵入熱により自然発生した水素ガスをボイラに供給し、燃料として有効活用することを想定する。