自動車部品世界大手の米ボルグワーナーは、2025年に電気自動車(EV)関連の売上高を21年比8倍超の37億ドル(4900億円)以上に引き上げる。800ボルト高電圧バッテリーに対応する駆動用モーターシステム「統合ドライブモジュール(iDM)」をはじめ、EV関連製品を成長が見込まれる中国市場などで拡販する。併せてM&A(合併・買収)を進め、製品ラインアップや生産拠点を広げる。脱炭素化に向けて拡大する電動化需要を取り込む。

ボルグワーナーは投資を上積みし、EVシフトを加速する。20年に買収したパワーエレクトロニクスを手がける英デルファイ・テクノロジーズの技術を活用して、モーター、インバーター、ギアボックスで構成するiDMを開発。iDMは既に中国の自動車メーカーなどから受注し、一部生産を始めた。拡張性に優れる機構で顧客の要望に応えやすいのが特徴だ。新規参入を検討する企業からの受注も見込む。インバーターは両面冷却構造にし、シリコンを有効利用する。

商用車向けでは電池システムの展開を始める。21年に買収したリチウムイオン電池を手がける独アカソルの技術を使って、効率的に充放電ができるシステムを開発する。

製品の品揃えや生産拠点の拡充に向け、M&Aにも引き続き重点を置く。同社は15年以降、電気モーターが主力の中国サントロール・オートモーティブ・コンポーネンツをはじめEV関連を中心にM&Aを6件実施。今後もM&Aを通じEV関連の売上高を増やす。

同社は21年、製品ラインアップをEV関連にシフトする「チャージング・フォワード」を発表。その中で3%程度のEV関連の売上高比率を、30年に45%程度まで高める目標を示していた。21年の総売上高は約148億ドル。22カ国で93の生産・開発拠点を持つ。