オートアベニュー(東京都西東京市、伊藤理香社長)は、消防車到着前の初期消火に対応する電動トライク(3輪バイク)を市場投入する。コンパクトな車体で住宅密集地や繁華街などの狭い路地でも走行でき、機動性に優れる。民間の防災組織や大規模な工場、倉庫などを構える企業などに提案する。価格は税込み450万円程度。消防ポンプを搭載した電動トライクを発売するのは国内初という。今秋にも納入を始め、年100台の販売を目指す。

発売する電動消防トライク「HIKESHI―mini(ヒケシ・ミニ)」は、20メートルの消防用ホース2本、放水口、給水口、可搬ポンプ、予備燃料ボトルなど消火用設備を搭載する。ホースは連結可能。水利は防火水槽か消火栓を使用できる。車両後部には作業灯が付いており、夜間でも作業範囲を明るく照らせる。許可が得られれば、青色や赤色回転灯を屋根に装着できる。

可搬ポンプは約24キログラムと軽量で操作が簡単なD級ポンプを採用した。毎分130リットル以上放水でき、放水距離は約30メートル。より放水性能が高いC級ポンプに変更することも可能だ。ポンプのメンテナンスは、サポートマーケティングサービス(埼玉県春日部市)が担う。

ベース車両にはEVモーターズ・ジャパン(北九州市若松区)の電動トライク「OAK(オーク)」を使用した。最高速度は時速50キロメートル。普通自動車免許で運転できる。1回の充電で約120キロメートルの走行が可能で、充電は100ボルトと200ボルトの電源に対応する。非常時には電源車としても活用できる。

政府は2035年までに新車販売を全て電動車にする目標を掲げており、今後幅広い車両の電動化が見込まれる。