清水建設は、大分県九重町に低コストでグリーン水素を製造する実証プラントを完成した。8月から実証運転を始める。地熱や木材といったバイオマス資源を活用し、市販の水素に比べ水素製造時の二酸化炭素(CO2)排出量を10分の1以下にすることを目指す。また、製造コストを太陽光など再生可能エネルギーを使う水電解水素の3分の1以下にする目標も掲げる。

環境省の「地域共創・セクター横断型カーボンニュートラル技術開発・実証事業」の一環で、清水建設とエネサイクル(宮城県大崎市)、大日機械工業(横浜市西区)など5社で共同開発した低コスト・グリーン水素製造技術を活用する。実証プラントは8―12月に、約25日間の連続運転を3回実施。水素の製造能力や純度の検証と、製造コストやCO2排出量の算定を行う。

清水建設は実証事業を通じ、水素製造のノウハウを蓄積。中小規模の地熱発電所を対象に、併設される水素製造プラントの自社開発に取り組む。実用プラントの水素製造能力は1時間当たり250―1000ノルマル立方メートルを想定する。