財務省が発表した2022年上期(1―6月期)の国際収支状況(速報)によると、海外とのモノ、サービス、資金の取引を示す経常収支は、前年同期比63・1%減の3兆5057億円の黒字だった。ロシアによるウクライナへの侵攻などに伴う資源価格の高騰や円安が響いた。前年同期と比べて黒字額は6兆21億円減少した。減少額はリーマン・ショックの影響があった08年下期(7―12月期)の7兆1454億円以来、過去2番目の大きさとなった。上期としては過去最大。

貿易収支は5兆6688億円の赤字(前年同期は2兆2823億円の黒字)だった。輸出額は同18・2%増の46兆4079億円。鉄鋼や鉱物性燃料、半導体等電子部品などの輸出が増加した。輸入額は同40・8%増の52兆767億円だった。資源高で原粗油や石炭、液化天然ガス(LNG)などの輸入額が増えた。輸出額、輸入額ともに過去最大となったものの、輸入額が輸出額を上回ったことから、貿易収支は赤字に転じた。

日本企業が海外で得た利子・配当収入などを示す第1次所得収支は同22・4%増の12兆8728億円の黒字で、黒字額は過去最大を更新した。

同日発表した6月の経常収支は1324億円の赤字(前年同月は7396億円の黒字)となった。赤字は5カ月ぶり。輸出額、輸入額いずれも過去最大だったが、輸入額が輸出額を上回り、貿易収支が1兆1140億円の赤字になったことから経常収支は赤字に転じた。