ソフトバンクグループ(SBG)が発表した2022年4―6月期連結決算(国際会計基準)は、当期損益が3兆1627億円の赤字(前年同期は7615億円の黒字)で、四半期として過去最大の赤字となった。スタートアップへの投資を手がける「ビジョン・ファンド」の投資損失が2兆9191億円に上ったことが要因。孫正義会長兼社長は「聖域のないコストダウンを図っていく」と述べた。

金利の上昇傾向に伴う世界的な株安で、電子商取引(EC)の韓国クーパンや、食事宅配の米ドアダッシュといった投資先の株価が下落したことが響いた。為替の円安により国内会社の米ドル建て純負債も円ベースで増加し、為替差損8200億円を計上した。

ビジョン・ファンドでは22年4―6月期の投資承認額を前年同期比97・1%減の6億ドル(約810億円)とするなど、新規投資を厳選してきた。同ファンドの運営人員も減らす方針だ。今後のコスト削減の規模は非公表。

現在の株価下落を好機とみて投資拡大を求める声もあるが、孫SBG会長兼社長は「大義名分を一方的に追い求めると全滅の危険がある」とし、“守り”に徹した経営を続ける考えを示した。