シャープは、蓄エネルギー物質に亜鉛を用いた「フロー型亜鉛空気電池」の開発に着手した。再生可能エネルギーシフトの流れを受け、蓄電にはリチウムイオン二次電池が多く使われるが、価格が課題。中国やペルー、オーストラリアなど世界中で採れ、安価な亜鉛を材料に用いた電池を2024年度内に開発完了し、25年度以降の実用化を目指す。同電池は大容量化に向くため、発電所・マイクログリッドの分散型電力貯蓄用途を想定する。

「フロー型亜鉛空気電池」は、蓄電池の充放電を担うセルと、蓄エネルギー物質の貯蔵部がそれぞれ独立した構成になっているのが特長。貯蔵部の大型化により、安価で大容量の蓄電池が実現できる。電解液に水系の液体を使用し、高い安全性も担保できるという。

富士経済によると電力貯蔵システム(ESS)・定置用蓄電システム向け二次電池の市場予測は35年に20年比3・4倍の3兆4460億円に上るという。


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