乗用車メーカー8社が発表した7月の生産・販売・輸出実績によると、8社合計の世界生産台数は前年同月比4・0%増の203万3300台だった。2カ月連続のプラスとなり、7社が前年同月を上回った。三菱自動車、SUBARU(スバル)など5社の増加率は2ケタを超えた。2021年は新型コロナウイルス感染拡大などで工場の稼働率が低下したが、22年7月は回復した。

トヨタ自動車は国内生産が同28・2%減と大きく落ち込んだことから、世界生産も同8・6%減の約70万台にとどまった。「中国・上海のロックダウン(都市封鎖)や半導体不足の影響」(トヨタ)で生産が制約された。

一方、日産自動車は国内生産が同39・1%増と大幅に伸長。21年は新型コロナの影響で落ち込んでいた。「このほど全面改良したスポーツ多目的車(SUV)『エクストレイル』の効果が大きい」(日産)という。ダイハツ工業は海外生産が同2・2倍だった。21年は海外2工場で新型コロナ感染拡大による減産の影響を受けた。

ただ、9月以降も部品不足などの不透明感は残る。ホンダは新型コロナ感染拡大と半導体不足の影響から、埼玉製作所寄居完成車工場(埼玉県寄居町)での9月上旬の生産台数を従来計画から4割引き下げる。

一方、トヨタは9―11月に世界で平均90万台程度を生産する計画。10、11月にかけ生産量を増やすが「部品供給の状況やサプライヤーの体制などを確認して計画した」とする。


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