財務省が発表した7月の国際収支速報によると、海外とのモノやサービスの取引、投資収益の状況を示す経常収支の黒字額は前年同月比86・6%減の2290億円となった。貿易収支が前年同月比で赤字に転じたことなどから、黒字額が1兆4862億円縮小した。経常収支の黒字は2カ月ぶり。7月としては統計の比較が可能な1985年以降で最小となった。資源価格の高騰や円安が進み、輸入額が輸出額を上回ったことが響いた。

貿易・サービス収支は、2兆29億円の赤字で赤字額を1兆9825億円拡大した。このうち貿易収支は1兆2122億円の赤字(前年同月は6063億円の黒字)だった。自動車や鉱物性燃料、半導体等製造装置などの輸出が好調だったものの、原粗油や石炭、液化天然ガス(LNG)などの輸入が増えたため、貿易収支が赤字に転じた。

輸出は同18・5%増の8兆5838億円となり、17カ月連続で増加した。輸入は同47・6%増の9兆7959億円と、18カ月連続の増加となった。

旅行や輸送などモノ以外の取引の収支を示すサービス収支は、7908億円の赤字と赤字額が1641億円拡大した。

企業が海外から受け取る配当や利子収入などを示す第1次所得収支の黒字額は、同23・6%増の2兆4332億円だった。円安が進展し、海外子会社から受け取る配当金などが増加した。