富士通は、世界に先駆けて光1波当たり毎秒1・2テラビット(テラは1兆)の大容量伝送が可能なデジタルコヒーレント光伝送技術の開発に成功し、製品化のめどを付けた。第5世代通信(5G)や次世代の第6世代通信(6G)の基幹網を支える光伝送装置としての需要を見込み、2023年度上期(4―9月)中に国内外で販売する予定。

最新のデジタル信号処理LSIの適用や世界初となる光伝送装置への水冷システムの導入、機械学習を用いた光ネットワーク資源の最適化といった独自技術を組み合わせた。

これにより世界最高級の大容量伝送と低消費電力化を両立させ、伝送容量当たりの消費電力で世界最小の毎秒120ミリワットを実現した。システム全体の二酸化炭素(CO2)排出量は従来品と比較して70%削減可能。

光通信は伝送容量が増加すると通信距離が短くなるが、新技術の適用により、従来と比較して同じ伝送容量で到達距離は4倍以上となる。また光伝送装置全体では空冷方式を採用した従来装置との比較で3分の1の小型化と、軽量化も図れる。デジタルコヒーレント光伝送は光の波としての性質を利用。受信感度を高めるコヒーレント受信方式と超高速デジタル信号処理の組み合わせで伝送性能を最大化する最先端技術。