デンソーは、安城製作所(愛知県安城市)内で実証を進める「二酸化炭素(CO2)循環プラント=写真」を報道陣に公開した。プラントを稼働する発電機の排気からCO2を回収して水素発生装置で作った水素と反応させ、生成したメタンを再び発電に使う。カーボンニュートラル(温室効果ガス排出量実質ゼロ)を実現するシステムを構築できる。要素技術も含め、2030年までに実用化を目指す。

CO2回収能力は年8トン分。現在は年1トンのCO2を回収し、電力量換算で年約7万キロワット時分のメタンを生成している。23―25年に、工場で使うアルミニウム溶解炉一つ分に当たる1000トンレベルまでプラントを拡大する計画だ。

また現状50%のエネルギー効率を、熱エネルギーも含めて80%程度に引き上げたい考えだ。25―30年には要素技術である固体酸化物形燃料電池(SOFC)、固体酸化物形電解セル(SOEC)の実用化も目指す。

石塚康治執行幹部は「小規模のCO2回収、利用のニーズは今後高まる見通し。非常に大きな機会が訪れる」と力を込めた。