大成建設は豊橋技術科学大学、大成ロテック(東京都新宿区)と共同で走行中の電気自動車(EV)に連続して無線で給電する道路の実証実験を始めた。中型・商用EVへの無線給電と高速道路に実装する技術を開発し、EVの長距離・連続走行を可能にする仕組みを確立する。自動車メーカーなどによるEVの改良と並行して、EVのさらなる普及を後押しする道路インフラとして脱炭素社会の実現につなげる。

電力を無線で給電する道路「T―iパワーロード」として実用化を目指す。実証実験は大成ロテックの技術研究所(埼玉県鴻巣市)で2023年12月まで行う。最大出力10キロワットの高周波電源を道路に埋め込み、電界結合方式によって走行中のEVに無線で給電する技術を検証。延長約40メートルの施工に向けて、路面の強度や更新工事のしやすさ、経済性の有無なども検討する。

大成建設は12年に走行中のEVに無線給電する技術の開発に着手。16年には電源システム1台を使い、延長約10メートルの道路への無線給電を可能にした電界結合方式の試験道路を施工した。現時点では走行中の小型EVに対し、出力3キロワットの無線給電に成功している。


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