トヨタ自動車は、燃料電池車(FCV)「MIRAI(ミライ)=写真」を中国で初めて発売する。中国の現地法人が年末までに50台限定で輸入し、広州汽車集団(広東省)との合弁会社である「広汽トヨタ」を通じて販売する。中国では商用車でFCVの取り組みを加速しているが、乗用車でも周知や利用機会を広げたい考えだ。

2020年12月に発売した第2世代ミライを、北京市、上海市、広州市、仏山市、4都市の指定販売店から発売する。価格は74万8000―75万1000元(約1509万―1515万円)。

22年2月に開かれた北京冬季五輪・パラリンピックで、移動用途などとしてトヨタが提供したミライ111台も活用する。同4都市でライドシェアやカーシェア、観光地といった場所での専用路線の巡回車両などとしてデモ運営を行う予定だ。

同時に地方自治体や水素エネルギー企業と協力し、充填圧力が70メガパスカルの水素ステーションの設置も進める。インフラ構築とセットでFCV利用を広げることで、中国でも水素社会実現を後押ししたい考えだ。


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